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骨粗鬆症の原因

将来の寝たきりの原因に!骨粗鬆症

骨だって新陳代謝するんです

骨は、骨を壊す「骨吸収」と、骨をつくる「骨形成」がサイクルをつくって新陳代謝し、常につくり替えられています。女性ホルモン(エストロゲン)には、この新陳代謝のバランスを保つ働きがあります。

骨の新陳代謝のしくみ
骨の新陳代謝のしくみ骨の新陳代謝のしくみ

金沢 一平ほか : 内科 104(3): 411, 2009 [L20100519070]より作図

エストロゲンの低下→骨密度の低下→骨粗鬆症

女性は、閉経するとエストロゲンの分泌量が低下します。
エストロゲンが減ってしっかり働かなくなると、骨の新陳代謝のバランスが崩れ、骨形成のスピードより骨吸収のスピードが上回って、骨密度が低下します。
骨密度が低くなって骨の強度が低下した状態が骨粗鬆症なのです。
一方で、エストロゲン値が急激に減少しない男性は、骨密度の減少が女性よりも緩やかです。骨粗鬆症は、男性とは異なり、閉経という大きな変化をむかえる女性だからこそ、より注意が必要な病気だと言えるでしょう。

エストロゲンの低下→骨密度の低下→骨粗鬆症エストロゲンの低下→骨密度の低下→骨粗鬆症

骨折の原因は骨密度だけじゃない!?

最近、骨の強さには骨密度だけではなく、骨の質(骨質)が関係することが分かってきました。
骨質が悪くなると、骨のしなやかさが失われ、骨密度が高くても骨折することがあるのです。
骨粗鬆症と同じく、閉経後の女性がかかりやすい生活習慣病は、骨質を低下させます。
そのため生活習慣病のある人は、骨粗鬆症にも注意しなければなりません。

骨の強さ=骨密度70%+骨質30%骨の強さ=骨密度70%+骨質30%

監修: 国際医療福祉大学 臨床医学研究センター 教授/山王メディカルセンター・女性医療センター長 太田 博明 先生

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