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骨粗鬆症の診察のながれ
将来の寝たきりの原因に!骨粗鬆症
症状の悪化を食い止めるには、早い段階でお医者さんに話をするのが一番です。
「このくらいなら」と我慢せず、まずは気になる症状を相談してみましょう。
女性のミカタ「病医院検索」からも、悩みを相談できるお近くの医療機関を探すことができます。
骨粗鬆症の最初の診察で行うことは?
1受付
受付では特に詳しい症状などを説明する必要はありません。(受付段階で問診票に記入する場合もあります。)
骨密度測定ができるかどうか、事前に問い合わせておくとよいでしょう。
2問診
これまでに骨折した経験、閉経時期や持病、食事や運動など生活習慣および骨粗鬆症や骨折の家族歴の確認や、姿勢のチェックなどが行われます。
気になっている症状が具体的にあれば、お医者さんに伝えます。
3検査
問診のあと、骨や身体の状態を調べるために、様々な検査を行います。
いずれの検査も痛みをともなうものではありません。
どんな検査をするの?
骨粗鬆症のおもな検査
- 骨密度検査
- 骨の中にカルシウムなどのミネラルがどの程度あるかを測ります。
骨密度は、若い人の骨密度の平均値と比べて自分の骨密度が何%に相当するかで示されます。骨密度測定にはいくつか種類がありますが、いずれも微量のX線を骨に当てて測定します。 - 背骨のX線検査
- 椎体骨折が起きていないか、骨がスカスカになる「骨粗鬆化」が進んでいないか、他の病気にかかっていないかを確認するために行います。
- 血液・尿検査
- 他の病気にかかっていないかを、血液や尿の検査を行います。
また、血中や尿中の「骨代謝マーカー」で骨の新陳代謝の状態を調べます。その結果は、治療の必要性や薬剤を決めるのに役立ちます。
骨密度検査 | 骨の中にカルシウムなどのミネラルがどの程度あるかを測ります。 骨密度は、若い人の骨密度の平均値と比べて自分の骨密度が何%かで示されます。骨密度測定にはいくつか種類がありますが、いずれもレントゲンのように撮影して測るものです。 |
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背骨のX線検査 | 椎体骨折が起きていないか、骨がスカスカになる「骨粗鬆化」が進んでいないか、他の病気にかかっていないかを確認するために行います。 |
血液・尿検査 | 他の病気にかかっていないかを、血液や尿の検査で調べます。 また、骨の新陳代謝を示す血中や尿中の「骨代謝マーカー」を調べることで、骨密度が今後どのように変化していくかを予想することができます。治療の必要性や方針を決めるのに役立ちます。 |
これらの検査をしても原因がわからない場合は、より専門的な検査を受けることもあります。
4診断・治療
問診・検査の結果について、お医者さんから説明を聞きます。
骨粗鬆症の治療には、食事療法と運動療法に加え、必要に応じて薬物療法を行います。薬を処方された場合は、お医者さんの指示通りにきちんと服用しましょう。
5次回の予約
定期的に受診して、症状の変化や薬の効果について相談しましょう。
治療が不要な場合でも、更年期以降の女性は定期的に検査を受けましょう。
検査内容は医療機関や症状などによって異なりますので、受診する医療機関にご確認ください。
監修: 国際医療福祉大学 臨床医学研究センター 教授/山王メディカルセンター・女性医療センター長 太田 博明 先生